令和元年9月 秋の社日について。

令和元年の9月の暦。

ご自宅の、壁に掛けてある暦が、大安、仏滅などの

六曜を記されているタイプだと

9月の18日に社日と書いてあるかもしれません。

社日とは、春と秋と年に二回ございまして

春は山から神様がおりてこられ

秋は山にお戻りになる日です。

ところが、神社庁の暦では

社日は、28日と書かれています。

困りますね。

たまにこの珍現象は暦に起きます。

それは理由があり

社日とは、春分・秋分の日から、

一番近い戊の日なのです。

ちょうどそれが、令和元年の秋は

18日と28日、どちらも秋分から同じ日数なのです。

そこで、昔の人は、このような事が起きた時は

手前の方を社日に定めると取り決めていました。

ところが、ここで旧歴という月をもとに作る暦の問題が出てきます。

現在日常使用している暦は、太陽暦といいます、明治になって

日本で使用された暦で、それ以前は、陰暦という月の満ち欠けを元に

作られた暦を使用していました。

今、日本国は、この旧歴はノータッチです。

しかし、月の満ち欠け月の入り月の出は、国は観測して発表します。

これを、元に出版社は、科学的に正確な旧歴が作れるわけです。

そうなると、春分秋分も太陽の位置も正確に出せますし

その時間も、細かく正確に計測できる事になります。

これにより、春分、秋分に近い戊が、秒単位いやそれより細かく正確に計り出せ

もはや、どちらか近い方という決めごとはなくても

科学的に重なることはまずは無いことになります。

有料で購入する暦は、おそらく有料で月の満ち欠けのデーターを手に入れ制作されていると思います。

以前占いの学校に通っていたころ、先生に尋ねたことがあります。

福岡県神社庁の暦にも、平成31年版は、6ページに東京天文台発表によって編纂したと記されています。

今回たしかめたわけではないですが、そういうことでしょう。

では、9月の18日に社日祭を、執り行うのは間違えでしょうか?

私は、間違えではないと思います。

前述にように、天文技術が、今ほど発達していないときは、二つ重なれば早いほうであったわけです。

今現在、もしも観測技術がなければ、どの暦も9月18日であったはずです。

逆もまたしかりですね。

はっきりしろっ!、と言っても

この国はすでに旧歴作成は放棄しています。

祭は地域の慣例、また参列者の気持ちもあると思いますから、

もめずに良く地元の宮司さんとお話になり、選択されますこと、

みなで、よく相談される、その時間こそ神様に捧げられたお時間ですから

それこそ、そこで選ばれた日時が一番神様が喜ばれる日時ではなかろうかと

思います。

単に、この日は暇だからとか、

日曜日だからとか、乱暴な罰当たりな決め方より随分ましだと私は思います。

写真は、庭のテントウ虫、テントウ虫の撮影は難しいですね!


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