前回ブログで、福岡県神社庁のホームページに書かれた
旧暦2033年問題の、仕組み上の解説にリンクを貼りました。
仕組みを改善する、それも大事なのですが、
いくつか理解しておきたいことがあります。
旧暦は、日本式と中国式があるということ、それがあまり知られておりません。
また、前提として、暦は一国一暦、国旗や国歌とおなじ扱いと認識が必要です。
中国の旧暦には、そのシステム上、2033年問題は起こりません。
だからといって、他国の暦を旧暦とはいえ日本で使うことは、他国の属国になったと内外に示すことと同じ事になります。
(仮にある国に、他のある国が侵略されたら、侵略された国の国旗、国歌、暦は、すべて使用できなくなりますから。)
暦の上では、1年は、1月1日から始まりますが、暦首、つまり暦のはじまりは、
その国のはじまりと考えてください。
今使用している、西暦は、1月1日で始まりますが、これはキリスト教の暦なので
暦首、暦の始まりは12月25日となります。
中国の暦の暦首は、冬至です、冬至に国ができたと考えられているからです。
日本の建国記念は、新暦の「2月11日」が建国記念日ですから、旧暦になおすと1月1日です。神武天皇の御即位は皇紀元年の1月1日です。なぜお正月に国民は謹賀新年と、互いに年賀状に書いて挨拶するのか、それは天皇にたいし謹んでお慶び申し上げているのです。
目上ならともかく、会社の部下や後輩にも慎む理由、それはこの国が天皇の元で新しい年を迎えたことそれを祝しているのです。
日本の旧暦と、中国の旧暦は、暦首が違うから、単に日本の旧暦に問題があるからと、他国の暦を導入するわけにはいかないのです。中国の暦は、天皇は無関係です。当然です。
うかつに、中国の暦を使用すると、中国に日本は中国の文化的支配下、属国との国際的に不利益な状況をみずから提供したことになります。
さて、今日はここまで。
