八月の一粒万倍日

一粒万倍日というのは、何かをはじめると縁起が良いとされ
最近では、一粒万倍日と大安が令和5年8月4日が重なり
更に天しゃと重なり最強の日などと書かれているサイトもあります。

そうなると、次はいつ?となりますね。

なかなか、最強の日はありませんが、月に何度かは
一粒万倍日はやってきます。

この一粒万倍日が、実はネット情報と
福岡県神社庁暦のような有料の本とは8月に関しては異なるようです。

有料の本とは、本屋さんで手に入る高島暦のことです。

これはどうも、暦の解説本にあるようです。
暦の解説本は、余り多くは存在しませんし、著者も限られています。

その本を元に記事を書けば、高島暦や神社庁の暦と8月は異なる暦となります。

8月といいましても、厳密には節月、
二十四節気の節で決まる月、立秋から白露の前までです。(これを7月節といいます)
おそらくネットで検索すると、8月17日、29日が一粒万倍日とでてきませんか?
しかし、手元にある、令和五年版の東京神宮館の暦も、東京易占学院の暦も、福岡県神社庁の暦も、この日は
一粒万倍日ではありません。
この両日は、未の日ですが、立秋から白露までの未の日を、
一粒万倍日と定めていないのです。

勿論、版元によっては、間違えている場合もあるかともいえますが、
神宮館から発行されている
「占い入門 こよみの基本学」という、解説書は、
この月、7月節ですがの、未の日を一粒万倍日とはしていません。

今回、理由があればと、神宮館に尋ねましたら、昔からとのことでした。
それも、立派な理由だと思います、元々暦って制作者によって違う面があるからです。

7月節は申月ともいいます。
占術に特化している解説本に、未の日を省いてあるから、
縁起を担ぐ方は、憶えておられた方がよいでしょう。

先に書いた解説本は、占術より文化学術という面での暦解説本ですから
否定はできないですが、見解に相違があってもおかしくはないです。

このような状況があることは理解していただければと思い書きました。






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